andreas160578によるPixabayからの画像 (紙:パワポで色変更)
写真を撮ったときに、イマイチな背景が入ることありますよね。
子どもやペットの背後に、
山のような洗濯物、
あられもない恰好で寝っ転がっている家族。
そんな時に限って、最高に可愛い表情やレアな表情の被写体。
背景を取り除きたい・・・。
というときに使えるオンラインソフトのご紹介です。
無料・登録不要・ドラッグするだけ、という優れもの!
人物だけかと思っていたのですが、動物やモノの切り取りもできます!
ロゴ画像作成にも使えます、文字もOK! 仕上がり例はこちら。
背景が白で、フォントの文字も細く、浮き輪の輪っか部分とか水玉とか・・・どうかなと思いましたが、一発でキレイにできました!
以下のサイトにアクセスして、画像を画面にドロップすればできあがりです。
手ごわい写真の処理の仕方もご紹介します。
remove.bg 使用方法
以下のサイトにアクセスして。
画像をドラッグするだけで、以下の様な比較画面になります。
左側ができあがり、右側が元の画像です。
Downloadのボタンを押すと、サイズが提示されるので、好きなほうを選んで自分のPCに保存します。
完璧な仕上がり!
少し難易度をあげて、ぬいぐるみを足してみました。
おぉ!ちゃんと2つとも切り取ってくれました!
このソフトを使う条件
- ファイルフォーマットは.jpgか.png
- ファイルサイズは12MB以内
うまくいく例は、以下の公式ページにたくさんありますのでご覧ください。
感動です。モノや動物もしっかりと切り取られています。
どういう写真だと上手くいくか分かりますね。
仕上がりがチョット変になっても、微調整できる編集機能がありますので、使ってみることをオススメします。
編集機能を以下のセクションで紹介しています。
remove.bg 使用例
こちらのオフィスの写真。複数の人がいます。
結果です。気になるところが3つあります。
そういう時は、[Edit]ボタンを押します。
そして、[ERASE/RESTORE]タブをクリック。
すると、以下のようにボタンとバーが表示されます。
消したい部分があるときには、[Erase]ボタン。
消さないでほしかった部分があるときには、[Restore]ボタンを押します。
下にあるバーは、筆の太さをあらわします。
マウスポインターが筆の役割をします。
ポインターで、修正したい部分をなぞります。
まずは[Restore]ボタンを使って、消さないでほしかった部分を復活させました。
次に、消したい部分を消していきます。
[Erase]ボタンをクリック。マウスポインターで消したい部分をなぞります。
拡大するとやりやすいです。消すほうが難しいので、[元に戻る]ボタンも重宝しました。
きれいに修正できました!
こだわれば、ソファのところも消せますね。
更に楽しいのが、[BACKGROUND]というタブ。
クリックすると。 背景のぼかし効果が[Blur]というセクションに。
全く別の背景をつけたい場合は、[Photo]というセクションから選択できます。
自分で、背景写真をアップロードしたいときは[Select Photo]をクリックです。
[Color]ボタンを押すと、色合いを調整することもできます。
例ではわざとうまくいかない写真を選びました。
「複数人数」がダメというわけでは無いです。
私個人の写真で、9人で2列で撮った写真は上手くいきました。全員がくっきりと残りました。整列した集合写真はうまくいくと思います。
複数人数の写真を切り取る場合、結果の人数確認はしっかりしましょう。一人だけいなくなってしまったりすると、悲しい思いをさせてしまいます。
以下の写真は割と上手くいきました。人数も少なく、被写体もハッキリしていますね。
ただ、男性の左に伸びていた「しきもの」が無くなってしまいました。人と接していない部分が切られてしまうようです。右側の女性の額部分もちょっと直線的になってしまっています。これは背景との境目がハッキリしていなかったのが原因かと思われます。
これも、先ほどの修正機能[Restore]ボタンを使って直せました。
編集したら、[ダウンロード]ボタンをクリック。
確認が出るので、[Download image]を再びクリック。
PCに保存して終了です。 背景をつけると、空飛ぶ絨毯。
25世紀くらいの学生はこんな風に移動するのでしょうか。
以下の写真は、「前景を認識できませんでした。」というエラーメッセージが出て処理できませんでした。
ネコと男性とマグカップすべてにフォーカスがあり、写真の大部分を占めていると分からないのかな?というのが予想です。
注:この記事を書いた4カ月前はエラーだったのですが、今やってみたらエラーになりませんでした。進化しているようです。
一応、上手くいかなかった場合の代替案をご紹介します。
うまくいかなかったとき
背景を消したい時は、remove.bgは本当におススメです。
ただそれで上手くいかなくて、でもよっぽど・・・と言う場合は、透過ソフトを使えます。
手軽に透明pngで消す
それでは先ほど、remove.bgで読み込まれなかった写真の背景を切り取ってみます。
使用する透過ソフトはこちらです。
ダウンロードが必要です。
ダウンロード方法と使い方は高精度・多機能の透過ソフト ~ 手軽に透明pngに書きました。
1.「手軽に透明png」の画面を開きます。以下のexeファイルをダブルクリック。(私は、右クリックメニューから[タスクバーにピン留め]を選んですぐ使えるようにしています。)
2.ドラッグで透過にしたい画像ファイルを開きます。(または、[ファイル]メニューから[開く]をクリックして画像を選択。)
3.広い範囲を「四角形モード」で消していきます。以下の赤枠部分をクリック。
ドラッグで作った四角形の範囲を透過にしてくれます。左頂点から右下へとドラッグで四角形を作りつつ透過にしていきます。
4.上のように広い範囲を消したら、300%表示くらいに拡大してみてみます。そして更に四角形モードで消していきます。
以下のようになりました。まだ、淵がギザギザです。
後は、消しゴムアイコンを駆使して仕上げをします。
5.「消しゴム」機能は以下の赤枠部分です。
感動の、5段階!!!(最小の消しゴムはチョット操作が難しくて、私は4段階の消しゴムを使っています。)
広い範囲は大きい消しゴム、狭い範囲は小さい消しゴムを使えますね。
消しゴム機能も、「拡大表示」機能とセットで使うとやりやすくなります。
白い正方形は真ん中サイズの消しゴムです。
場所に合わせて適切な大きさの消しゴムアイコンを選びます。
マウスをすべらせるようにして消したい部分をなぞったり、角を当ててチョンとクリックしたり。
操作感覚は、大きい消しゴムのがやりやすいです。
おススメは、大きい消しゴムの「角」を淵につけてすべらせることです。
・・・これくらいできればOKかな?とは思いますが、ところどころ、手作業の雰囲気が漂ってしまいますネ。
でもコラージュ風に、他の写真と合わせて賑やかにすると、細かいところは気にならないと思います。
私もまだ修行中ですが、自然に見せるためには、「直線的な部分を無くす」のが大切だなと感じています。
パワポの背景削除機能
オンラインソフトに画像をアップロードするのに抵抗がある方、
無料ソフトのダウンロードも辞めておきたいという方は、
パワーポイントにも、背景の削除機能があります。
単純な写真なら、1~2クリックで上手くいくのでパワポもとても簡単です。
例えば、当記事の最初に、remove.bgを利用して切り取ったベビー服の画像があります。
簡単な写真なので、パワポでも、1クリック・2クリックでできました。
ただ、難易度の高い画像は、パワーポイントのこの機能は、そんなにおススメではないです。
複雑な構図やトリッキーな要素がある写真だと、結構テクが必要で、作業中イラっときます。
パワポの背景削除例
簡単な写真のデモは割と見つかると思うので、あえてトリッキーな写真に挑みます。
0.パワポのスライドからテキストボックスを消して、まっさらの状態にしておきます。
1.画像をドラッグして、パワポ画面で画像ファイルを開きます。大きさを調整します。(Shiftキーを押しながら右下の角をドラッグすると縮めたり大きくしたりできます。)
2.画像をダブルクリック。もしくは、画像ファイルを選択した状態で[書式]をクリック。
3.[背景の削除]をクリック。
4.パワポが消そうとしている部分がムラサキでマークされます。
更に、四角形が出ます。四角形上の白マルをドラッグして被写体の範囲を調整します。余白部分は狭くして、切れている部分は入るように広げます。
5.ムラサキ色が「消える部分」です。
ここも消したい!という部分があれば、手動でマークします。
[削除する領域としてマーク]をクリック。
消したい範囲にナナメの対角線をひく感じでマウスを動かします。私は3本ひきました。こうなりました。ちゃんと消えています。
上の画面で、水色でマークした部分は逆に、消したくないけど消えてしまっている部分です。
6.消えてほしくないのに、ムラサキになっている部分を「保持する領域としてマーク」します。 [保持する領域としてマーク]をクリック。
右の女性の頭部が戻るように、頭の上で線を引きました。 また、3人が座っている下のマットももう少し残るように線を引きました。(実際には黄色にはなりません。)
ステップ5と6は必要回数行います。順不同です。
この2つの機能の使用感にクセがあって、慣れるまでイラっとくるかもです。
7.できあがったら、[変更を保持]をクリックして完成です。
私はイラっときて、ここから先は、「手軽に透明png」でやろうと決めました。 二人の女性の間の細かい部分が思うような仕上がりにできなかったのです。
「手軽に透明png」はダウンロードが必要です。
ダウンロード方法と使い方は高精度・多機能の透過ソフト ~ 手軽に透明pngに書きました。
手軽に透明pngと併用
0.パワポ画面で、画像を選択して、[ホーム]タブの[図形の塗りつぶし]をクリック。 残したい被写体の部分で使われていない色を選びます。
1.その画像を[透過でpng]の画面にコピペします。
2.[色選択モード]をクリックして、[誤差許容度]に数値を入れます。
3.画像ファイル上で消したい色(この場合は緑)をクリック。
誤差許容度のベストな数値は状況で変わります。いろいろ試してみましょう。
失敗したと思ったら、[元に戻す]アイコンが左から4つめにあります。緑でマークしてあります。
4.最後にビックリマークのフィニッシュボタンをクリック。 するとこうなりました。
このあとは再び「消しゴム」機能を使います。矢印の下の部分だけを消せばOKです。 先ほどのセクションのステップ5番から説明があります。 同じ機能ですので省略します。
・・・というと、大分手間ですね。オンラインに画像をアップロードすることに抵抗がなければ、やはり、remove.bgが速いです。
簡単なものはパワポもかなり便利です。
このテク、どんな時に便利?
セカンドハンドやアフィリエイトで物を売りたいとき。
背景があんまりにもゴチャゴチャしていると印象が良くないですよね。
卒業アルバム風に、いろんな写真をたくさん詰め込みたい時。
背景を除くことでスペースを節約でき、いろんなシーンをちりばめることができますね。スクラップブックみたいな感じでポップな仕上がりになります。
被写体以外の人が「これはあまりにも・・・」という時。
偶然写っている人の、「本人が嫌がるだろうな・・・」という瞬間や表情を捉えてしまっているとき。切りたいですね。(バレるわけではなくとも★。)
被写体の背後に、目立ちすぎる何かがあるとき。
蛍光色の看板やド派手な何かが後ろにあると、被写体よりも背景が目立ってしまうときがあります。被写体にしっかりとスポットライトを当てたいときにも役立ちます。
プライバシーの問題があるとき
自分が求める被写体だけを切り取れます。顔に何かをつけるだけで大丈夫なことがほとんどだとは思いますが、切ってしまえば、お相手のプライバシーを完全保護できます。
生活感がありすぎる背景を切りたいとき。
「生活感」も思い出の一部ですから、いいんですけど。 これはチョットまずい、という場合もあります。
私の両親は、戌年の年賀状で、ペットの子犬時代のスナップショットを使いました。
本当に可愛い、コロコロとした子犬。
しかし、その後ろにくっきりと、下着の洗濯物の影がうつっていました。
影とはいえ、ブラジャー、パンツの形がハッキリと分かるその年賀状が、元旦に各家に届きました。
・・・苦笑。
切り取るべき生活感もありますネ。
おわりに
当記事のポイントをまとめます。
人物や動物、物だけを残して、背景を消したいとき。
一番おススメは、オンラインソフトのremove.bg。
うまくいかないときは、[Edit]ボタンをクリック。
[Erase][Restore]ボタンで修正してダウンロードできます。
remove.bgでエラーになった場合は、透過ソフトを使えます。
「手軽に」シリーズは、もちろん最初はモタモタすることもあるかもしれないのですが、かなり使いやすいと思います。なので、割と早めに慣れると思います。
オンラインサイトや無料ソフトを利用したくない場合は、パワーポイントの背景削除機能があります。簡単なものならかなり満足な仕上がりです。(ただ、複雑なものは、ちょっと難易度が高いです。)
下着の影つきの年賀状ですが、家族で気が付いたのは私だけでした。
父・母・姉・姪・甥は気が付かず、私がラインで「チョットこれ!」と指摘したら爆笑していました。
のんきな一家です。
あんなに大きく、子犬の真後ろにあるのに・・・。
・・・というように、フォーカスから外れている部分を見事にスルーする人もいます。
「かわいい子犬」の背景を「背景」としてしか見ないので気が付かないでいられるというか。
なのでまぁ、「消さなくちゃ」というポイントはあんまりこだわることもない・・・とは思いますが、 切り取ることで別のストーリーをつけたり、切り取って合わせることで相乗効果を出したり、という遊びには役立ちます。
チェックの背景画像:Karen ArnoldによるPixabayからの画像
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